茶道部
本校の茶道部の生徒たちと園児さんたちで、ほうじ茶作りを体験しました。
いつものお茶を自分たちの手で焙煎して、ほうじ茶に変わっていく様子にみんな興味津々。
お茶が炒られていくにつれて、香ばしい香りがいっぱいに広がり、「侘助」さんの店内がやさしい空気に包まれました。
普段なかなかできない、貴重で心あたたまる時間になりました。
1月に引き続き、9月下旬の2週にわたって、本校の近くにある茶屋「侘助」さんの店内にて、本校茶道部の生徒とあおぞらキンダーガーデンの園児さんたちが一緒に活動をしました。
前回は急須でお茶を淹れる活動でしたが、今回は石臼で抹茶を作る体験と、お茶を点てる体験をしました。
小さいころから抹茶やお茶に触れる体験は大切です。お茶をいただくひとときが、子どもたちの心を豊かにしてくれると思いますし、日本文化を自然に感じられるのも素晴らしいことですね。
本校の近くにある茶屋「侘助」さんの店内にて、茶道部の生徒たちとあおぞらキンダーガーデンの園児さんたちが、日本茶インストラクターの指導のもと、急須でお茶を淹れる活動を行いました。
最近では、ペットボトルのお茶が“最も身近なお茶”として、私たちの生活に深く根差しています。一方で、急須がない家庭が増えており、急須でお茶を淹れた経験のない人も増えています。急須で茶葉から淹れるお茶は、濃度や味、香りなど、ペットボトルのお茶とは比べ物にならないほどの深みと奥行きがあります。
急須で淹れる一服のお茶には、日本人に脈々と受け継がれてきた、豊かな暮らしと心が込められています。多くの人に、このような経験を通して、お茶をおいしく楽しんでいただくという文化が継承されることを切に願っています。
茶道部の新年の稽古始めは、花びら餅で始まりました。
花びら餅とは、京都でお正月にだけいただく伝統のお菓子のひとつで、柔らかいお餅に京都のお雑煮に見立てた白味噌のあんをごぼうと共に求肥で包んであるお菓子です。表面からほんのり透ける紅色が、新年の慶びを感じさせます。
もともと花びら餅は、宮中の行事食でした。平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したもので、600年にわたり宮中のおせち料理のひとつと考えられてきました。歯固めの儀式では長寿を祝い、餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に猪肉や大根、鮎の塩漬け、瓜などをのせて食べていました。しかし、だんだん簡略化され、餅の中に食品を包んだものを公家に配るようになり、さらには鮎はごぼうに、雑煮は餅と味噌餡を模したものとなりました。「お菓子なのにごぼう?」と思われますが、ごぼうは鮎に見立てたものです。鮎は「年魚」と書き、年始めに用いられたと『土佐日記』にあります。
9月9日は、五節句のひとつ「重陽の節句」です。菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」といいます。
古来より、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考えられてきました。その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりで、めでたい反面悪いことにも転じやすいと考え、お祝いとともに厄祓いもしていました。中でも一番大きな陽数(9)が重なる9月9日を、陽が重なると書いて「重陽の節句」と定め、不老長寿や繁栄を願う行事をしてきました。今では五節句の中でも影が薄くなりましたが、五節句を締めくくる行事として、昔は最も盛んだったといわれています。
平安時代には、前日の9月8日に菊の花を真綿でおおって菊の香を移し、その翌日の朝に露に湿ったこの真綿を顔にあてて、若さと健康を保とうとする行事がありました。これを「菊の着せ綿」といいます。この着せ綿については、『紫式部集』『枕草子』などをはじめ、古典文学に多く記されています。
「菊の花 若ゆばかりに袖ふれて 花のあるじに 千代はゆづらむ」(紫式部)
本校の茶道部は、1年生から3年生まで合わせて25名の部員が所属しており、表千家流の茶道を学んでいます。茶道の究極の目的は、「おいしいお茶」を点てることです。茶道の面白い点は、点てたお茶にその人の個性が出ることです。大雑把な性格の人が点てたお茶は、大雑把な味がします。神経質な人の点てたお茶は、神経質な味がします。「おいしいお茶」を点てるためには、「いい人」でなければなりません。そのためにも、誰も見ていなくても掃除を頑張るなど、日ごろから何事にも一生懸命に取り組まなければなりません。日常生活のすべてが「修行」です。茶道部員は、「おいしいお茶」を点てることを目指して、毎日頑張っています。