11月25日(火)に、科学探究科1年生は、かねてより取り組んでいたミニ課題研究(化学分野)についてポスターセッションを行い、生徒同士の相互評価活動を行いました。ビタミンC量の増減に関する諸条件をテーマに、それぞれの仮説に関する実験を行い、得られた成果をポスターにまとめ、発表しました。それぞれが実験から導きだした結論が、科学的な根拠に基づいていると言えるのか等相互評価をしました。一人一台端末を用いることで、互いの評価からすぐにフィードバックを得られます。1月27日(火)には、今回の探究について英語でプレゼンをする予定です。今回の振り返りを基に更にブラッシュアップされた発表ができるように準備を行っていきます。
令和7年度 活動報告(生徒の活動)
今日は11月最後の探究プログラムⅡの授業でした。今回は、連分数班にインタビューしてみました。
Q1.研究内容を教えてください。
「平方根連分数展開」という展開方法があり、同じような展開方法には小数展開や連分数展開というのがあるのですが、それらに比べて「平方根連分数展開」はまだあまり研究が進められていません。そこで私たちは、「平方根連分数展開」の性質について研究しています。
Q2.課題研究で力を入れていることを教えてください。
テーマが数学なので、実験などの具体例に頼りづらく、他の分野の研究に比べて仮説を立てるのが大変です。立てた仮説を自分の手で証明できたときは、とても嬉しいです。
連分数班は、11月23日に東京都立大学で行われる 集まれ!理系女子 第17回女子生徒による科学研究発表交流会(全国大会) に参加予定です。
科学探究科の生徒が11月15日(日)にグランシップで行われた『集まれ!理系女子第17回女子生徒による科学研究発表交流会(東海大会)』及び『第7回静岡県児童生徒研究発表会』に参加し、奨励賞を受賞しました。
コンテスト形式では無い発表会でしたが、県内外の高校生だけでなく小中学生の参加者も多く、活発な意見交換が行われていました。また、研究者との交流会にも一部の生徒が参加し、大学等の研究者の研究成果を聴いたり、自分たちの課題研究に対する深い助言をいただいたりし、有意義な時間を過ごしていました。
研究テーマは次の通りです。
・「音楽が植物に及ぼす影響」
・「食品廃棄物の抗菌成分の効果を高める」
・「人工生成のオーロラ」
課題研究で取り組んでいる研究について、オーロラ班、BZ反応班、ゲーミング反応班が坊っちゃん科学賞に応募し、賞をいただきました。
第16回坊っちゃん科学賞 研究論文コンテスト(高校部門)(主催:東京理科大学)
・優良入賞
「任意の色のオーロラの生成」
・佳作
「BZ反応におけるパターン形成現象の謎」
「ゲーミング反応において色のグラデーション変化に影響を与える要因」
今日は音波班に話を聞いてみました。
Q1.研究内容を教えてください。
私たちは、音が植物に与える影響について研究しています。先行研究でカイワレに音楽をきかせると成長が促進されることが分かっていますが、なぜそうなるかは分かっていないので、それを調べるために実験をしています。私たちは、カイワレの成長が促進される音を探しています。
Q2.課題研究で力を入れていることを教えてください。
植物に含まれている成分が分かっていても、その物質が植物体内でどんな反応経路をたどっているのかは分かりません。さらに、1つの成分でも様々な働きがあることも多いので、植物に音を当てた影響がどのような形で出ているのか考察が難しいですが、その分やりがいもあります。
今日は共培養班に話を聞いてみました。
Q1.どんな研究をしていますか。
乳酸菌と酵母の共培養について研究しています。共培養とは、2種類以上の細胞や微生物を同じ環境で同時に培養する方法です。共培養については、特定の組み合わせで、互いに影響があることが知られています。私たちは、乳酸菌と酵母の共培養をする際の最適な条件について研究しています。
また、私たちはバイオフィルム(微生物が固体や液体の表面に付着して形成する膜状の構造体)についても実験に取り組んでいて、ガーゼに乳酸菌や酵母を付着させようと試しています。今は、ガーゼの形状や大きさについて検討しています。
Q2.課題研究で力を入れていることはなんですか。
細菌や菌類も生き物で、増えるタイミングがあるので、逃さないように気を付けています。また、課題研究では、マイクロピペッターなどの専門的な器具を使う機会が多く、楽しいです。
今日は10月最後の課題研究の授業でした。研究もいよいよ最終的な目標を意識して活動しています。今回は、座席班に話を聞いてみました。
Q1.どんな研究をしていますか
私たちは、教室の座席について、みんなが授業に集中できる環境がまだ整っていないのではないかと考えているので、研究でより良い座席の配置を提案することを目標としています。
Q2.力を入れているところを教えてください
グーグルコラボというブラウザ上でPythonを実行できるサービスを使って研究しています。教室の大きさなどの条件を決めたりするのにコードが必要なのですが、そのコードが複雑なので、理解することに力を入れています。最終的には、私たちが学校の座席の常識を覆します!
静岡市議会の皆さんにお越しいただき、有志の生徒たちと意見交換会を実施しました。
グループに分かれてのディスカッションの様子です。
テーマは、議会から提示された
「地元に残る?県外に出る?高校生が考える静岡市での将来」と、
高校生から提示した「投票率を上げるには何が必要か?」の2つ。
若者らしいアイディアや高校生の率直な思いを聞いていただくとともに、
議員の皆さんの視点からのお話も伺い、政治について考えを深めることができました。
今日は、抗酸化物質班に話を聞いてみました。
Q1.どんな研究をしていますか。
抗酸化物質の抗酸化力について研究しています。アスコルビン酸(ビタミンC)や没食子酸などを使って実験しています。最終的には、抗酸化物質を使って、生鮮食品の酸化を防ぎたいと考えています。
Q2.研究で意識していること、分かったことを教えてください。
試薬のほんの少しの量の違いで結果が大きく変わってしまうので、慎重に実験しています。私たちが実験した中では、没食子酸が一番抗酸化力があることが分かりました。
10月9日(木)掛川グランドホテルで行われた全国理数科教育研究大会(静岡大会)にて、ポスター発表をしました。高校の理科や数学等の先生方から、質問や助言をたくさんいただいたり、説明に対して拍手が起こったり、会場は活気にあふれていました。自分たちの研究を相手に理解してもらえるように説明することで、自分たち自身の理解の深化にも繋げることができました。
令和6年度 活動報告(生徒の活動)
本日は最終日です。
空港に向かう前に、国立台湾科学教育館を訪れました。
静岡市にある「る・く・る」よりも規模が大きく、様々な理系分野の展示がありました。
半導体展示室もあり、台湾における半導体産業の重要性を感じることができました。
無事、全員そろって日本に帰国し、今回の研修は終了しました。
今回得た多くの学びを胸に、今後の学校生活を送ります。
本日は、「企業Day」です。
台湾の先端技術を支える新竹科学園区を訪問し、
台湾の半導体産業をリードする2社、日月光集団とTCIを見学しました。
半導体について理解を深めるとともに、民間レベルでの日本と台湾の密接な関係も理解することができました。
企業訪問の後、桃園にある開南大学を訪問し、日本人留学生や現地大学生と交流しました。
本日も無事、予定通り充実した研修を行うことができました。
あっという間に明日が最終日となりました。
夜は明日の帰国に備えて、
台湾での素晴らしい経験とともに荷物をスーツケースに詰め込みます。
本日は「大学Day」でした。
午前中は台湾工業大学のトップクラスの国立台北科学技術大学を訪問しました。
歓迎式の後、午前中は台湾の主要産業である「半導体」、「AI」、「宇宙」分野など多岐に渡る講演を英語で聞きました。
午後は、台北科学技術大学のキャンパスツアーを行いました。
その後、台湾における最高学府、台湾大学でキャンパスツアーを行いました。
全員、充実した時間を過ごしています。
明日は、今日学んだ知識を持って半導体の企業・工場を見学します。
今日は、「高校Day」です。
今年の1月に本校を訪問してくれた、国立新竹科学園区高級中学と学校交流を行いました。
まず、盛大な歓迎を受け、マジックショーやクイズを交えながらの学校紹介を楽しみました。
午前中は化学の授業で台湾の生徒が様々な科学実験を紹介してくれ、
生徒同士は交流を楽しみました。
午後は今回の大きな目的の一つ、英語による科学プレゼンテーションを行いました。
懸命に準備をした成果を発揮し、活発なコミュニケーションの中で多くの学びを得ることができました。
別れを惜しみつつ、また再開を願いながら学校を離れました。
朝、学校を全員そろって元気に出発しました。
空路は羽田空港から台湾松山空港を利用し、無事台湾に到着しました。
到着後、おいしい飲茶料理をいただき、まずは台湾の食を楽しみました。
早めにホテルに入り、明日からの研修に備えます。
令和5年度 活動報告(生徒の活動)
全国高校生マイプロジェクトアワードに本校2年生の6つの探究チームと3年生1名が参加し、
そのうち2年生の2チームが地域summit特別賞を受賞しました!
地域summit特別賞を受賞した探究タイトルと生徒を紹介します。
「もしも高校生が中学生3x3チームをマネジメントしたら」長橋穂乃花、伏見優那
「見れないなら作ればいい!人工オーロラの生成」岡田恵奈、松山芽生、米倉舞優
2月8日(木)SSH研究成果発表会が市民文化会館にて開催されました。今年は保護者や午前中に各ゼミによるポスターを用いたプレゼンテーションが、午後は大ホールにて各学年、各科代表による発表が行われました。各ゼミによる発表はそれぞれが決めたテーマによる練られた研究が多く、熱心な説明に見学者から多くの質問や感想が出されていました。午後のステージ発表は各担当教諭からの説明のあと1、2年科学探究科、普通科から5つの発表、最後に3年生科学探究科の生徒による発表が行われました。それぞれの代表に選ばれるだけあって非常に深く研究されており、質疑応答では多くの生徒が質問席に立ち、熱心に意見交換をしていました。ご来場下さった教育機関の方々、他校の先生方、保護者の皆様に厚く御礼申し上げます。また、翌日は2年生が今回の研究の反省と報告書の制作に取りかかりました。本校のSSH活動は未来に向かってさらに前進していきます。
各ゼミによるポスターセッション
午後 各代表によるステージ発表
科学探究科1年 発表
普通科1年 発表
科学探究科2年 発表
普通科2年① 発表
普通科2年② 発表
それぞれの発表に多くの質問が出ました
科学探究科3年 発表
本校の探究活動全体についてや、2年生の総合的な探究の時間で「もしも高校生が女子中学生3x3チームをマネジメントしたら」をテーマに活動している生徒が取材を受け、NHKのウェブ記事に掲載されました。
是非ご覧ください。
〇5日目_12月8日(金)
【研修地】屋久島
研修最終日です。今日は屋久島環境文化研修センターの先生の御指導の下、屋久島北西部の一湊浜で清掃活動をしました。
拾った海洋ゴミや海洋生物の遺骸などについてのレクチャーを受けます。
簡単な実験も行い、ゴミを種類別にみんなで振り分けました。
その後、屋久島空港から福岡空港、中部国際空港と飛行機を乗り継いで、静岡に帰着しました。
今回の研修での学びを、今後の高校生活の充実や人間的成長に繋げて行きたいという決意を新たにしました。
〇4日目_12月7日(木)
【研修地】屋久島
今日は2つのコース、6つのグループに分かれて、いよいよ縄文杉と白谷雲水峡へ向かいます。
〈縄文杉〉
朝4時30分に宿を出て、5時45分に縄文杉を目指して出発しました。
途中ガイドさんの説明を聞きながら、ウィルソン株や夫婦杉など様々な見所を通過しました。
昼食を食べて、トイレを済ませ、さらに先を目指しました。
ついに叶った縄文杉との対面に、皆大きな感動を覚えました。
出発地点に戻る途中、美しい川面にも立ち寄り、一人の落伍者もなく無事全員がゴールすることが出来ました。
〈白谷雲水峡〉
太鼓岩まで、ガイドさんの様々な説明を受けながら進みました。
ついに太鼓岩に到着です。
明日の朝は、お世話になった屋久島に感謝の気持ちをこめて全員で海岸清掃を行ってから静岡に帰る予定です。最後まで緊張感と学ぶ意欲を持って臨みます。
〇3日目_12月6日(水)
【研修地】午前:霧島神水峡、午後:桜島
<霧島神水峡>
由緒ある霧島神宮から本日の研修がスタートしました。2つの班に分かれて「霧島神水峡」をガイドさんの説明を受けながら歩きました。
立派な柱状節理に火山活動の営みと自然の叡智を感じることができました。
<桜島>
桜島ビジターセンターで講師の先生から、地質や土壌、火山、地層などについて様々なレクチャーを受けました。
桜島を見ながら溶岩台地の上を実際に歩きました。今も生き続ける大地の鼓動を感じました。
鹿児島空港から飛行機で屋久島に入り、夕食後には屋久島トレッキング講座を受講して明日の登山に備えます。
〇2日目_12月5日(火)
【研修地】午前:中岳,草千里、午後:えびの高原
<中岳,草千里>
昨日の好天から一転して今日は雨模様。風雨で体感温度は0度ほどでした。昨日に続き小グループに分かれてフィールドワークを行い、グループには1名ずつジオガイドさんに付いていただきました。
博物館での様々な展示とあわせ、阿蘇山を中心とする火山活動やこの地域一帯の成り立ちを地質学的な視点で捉えることができました。
〈えびの高原〉
えびのエコミュージアムでは2班に分かれて、館内を回り、ガイドさんの説明を受けました。
その後、実際にえびの高原(霧島連峰)を歩きながら、地形や植生、農業、気候・風土など多岐にわたり学ぶことができました。
〇1日目_12月4日(月)
【研修地】大観峰
JR静岡駅から新幹線で熊本へ向かい、バスで大観峰へ向かいました。研修は、ジオガイドさんが「こんなに風が弱く天気が良い日は珍しい」と仰るほどの好天の下で行われました。大観峰からの景観は圧巻の一言に尽きます。眼下に広がるカルデラを前にジオガイドさんの説明を聞き、大地の鼓動と自然の雄大さ感じる1日になりました。
11月12日(日)に、「集まれ!理系女子 第15回女子生徒による科学研究発表交流会」が東京都立大学で行われ、科学探究科2年生3名と普通科2年生3名が参加しました。科学探究科は「探究プログラム」、普通科は「SS探究」で取り組んでいる研究についてポスター発表し、他校の生徒たちと意見交換しながら交流しました。
〇科学探究科2年 「ビタミンCと銅イオンの反応」
〇普通科2年「オーロラを人工的に生成する」
8月26(土)に、大阪府立大手前高校で行われたマスフェスタに、3年生の課題研究ガウス素数班が発表者として参加しました。内容は数学的な発表のみで、全国から多くの学校が集まり、レベルの高いポスターセッションが行われました。そのような中でも自信をもって発表に臨み、多くの生徒や先生方と発表内容について議論することができ、大変有意義な時間となりました。
令和4年度 活動報告(生徒の活動)
11/19、20にグランシップで行われた、電気新聞主催の「高校生が競うEnergy Pitch!」に本校普通科の生徒4名が参加し、SS探究Ⅱの活動を発表して【敢闘賞】をいただきました。
プラスチックゴミのエネルギー化について「環境にも、私たちにも優しいプラスチックリサイクルの定着」をテーマに、ケミカルリサイクルとマテリアルリサイクルについて、企業とのフィールドワークを重ねながら探究しました。
プラスチックゴミをケミカルリサイクルでアンモニアと炭酸ガスにし、それらの気体を有効活用しようというアイデアです。今後はマテリアルリサイクルについて探究を続けていきます。
「CDプログラムⅡ」の一環として、科学探究科2年生がつくば科学研修を実施しました。普段ではなかなか見ることのできない施設を見学し、また専門的な講義や説明を聞くなど、参加生徒は様々な視点から科学について考える貴重 な経験をすることができました。今回ご協力いただいた研修先の方々に心より感謝申し上げます。
・1日目:森林総合研究所、食と農の科学館、防災科学技術研究所、高エネルギー加速器研究機構、物質・材料研究機構
・2日目:高エネルギー加速器研究機構、物質・材料研究機構、サイバーダインスタジオ
森林総合研究所 食と農の科学館
防災科学技術研究所 高エネルギー加速器研究機構
物質・材料研究機構 サイバーダインスタジオ
科学探究科1年生が、富士山周辺でフィールドワークを行いました。
〇講師
静岡大学理学部地球科学科 石橋秀巳 先生
〇研修内容
・7/12(火)事前研修
・7/23(土)宝永火口
・7/24(日)紅葉台、コウモリ穴、白糸の滝
石橋先生による事前研修を経て、1日目は宝永火口にて地形や岩石を観察し、2日目には富士山の側火山の分布や溶岩によりできる地形や岩石を観察しました。専門知識を持って観察すると、観光地と呼ばれる場所であっても見える景色が異なることを生徒たちは実感していました。
地図や折り紙を用いて図形について学びました。活動では、図形について様々な意見が出て盛り上がりました。
5月2日(月)に、伊豆でフィールドワークを行いました。研修には静岡大学理学部地球科学科の石橋准教授に同行していただき、行く先々で活発な質疑を繰り広げました。
〇研修地 小室山、さくらの里公園、城ケ崎海岸
(1)小室山
頂上からは大室山や伊豆諸島などが一望でき、周囲の地形や足元の岩石を観察しながら伊豆半島の成り立ちを学びました。頂上には火口跡や水準点などもありました。
(2)さくらの里公園(大室山の麓の公園)
大室山の麓にある広い公園で昼食をとりました。公園内には、天井が落盤した溶岩洞窟があり、上から眺めることができました。伊豆にはこのような溶岩洞窟が多くあります。
(3)城ヶ崎海岸
大室山から流れ出た溶岩流によって作られた地形です。自然の雄大さを感じながら、溶岩や柱状節理を観察しました。
「CDプログラムⅠ」の一環として、5月2日(月)に東京大学で研修を行いました。
〇午前 講義「薬学部へようこそ」
講師 薬学部教授 清水敏之先生
〇午後 研究室見学
有機合成化学教室、遺伝学教室、分子薬物動態学教室、
蛋白構造生物学研究室
入学間もない1年生ですが、学問の幅広さに圧倒されつつも、清水先生や研究室見学を引率する東大生に多くの質問をしながら「研究」や「高校での学び」について考えました。
フローチャートを用いた論理的手順(アルゴリズム)の可視化、PDCAサイクルを適用した課題の解決について研修しました。提示されたコースについて、各自立てた目標に向けてプログラムを作成し、レゴマインドストームの操作しました。成果発表では、それぞれが立てた目標と、プログラミング上の工夫を説明しました。
第17回高校化学グランドコンテスト(2021年度実施)における科学探究科2年生(開催当時)の取組が、同コンテストを協賛する長瀬産業株式会社のSNSに紹介されました。ぜひご覧ください。
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○12月16日(金) 研修5日目
いよいよ最終日です。朝食、部屋清掃の後、研修閉校式を行いました。センター長のお話の後、近隣の海岸清掃に向かいます。
一見するとゴミなど落ちていないように見える海岸ですが、丹念にさがすと様々なゴミが見つかりました。漁具関連のゴミに混ざって、生活由来のゴミが多く見つかりました。また椰子の実や材木など、自然の中で分解される過程で水生生物のすみかになったり、餌となったりするものは、回収しないで海に戻すとのことでした。
研修センターに戻ったあとは、昼食を食べて、いよいよ屋久島をあとにします。
屋久島空港
セントレアに無事到着しました。ここからは陸路で静岡に戻ります。今回学んだことをしっかりと胸に刻み、これからの人生に生かしてくれることを願います。
福岡空港出発
セントレア到着
バスに乗り換えて静岡へ
以上で九州フィールドワークの報告は終了です。
(昨日からの続きです)
19:40 無地に屋久島上陸
20:15 研修センター入館
20:30 夕食
21:00オリエンテーション
21:15~ 入浴
22:00ころから部屋ごとに消灯
〇12月15日(木) 研修4日目
朝から4コースに分かれて研修に向かいます。
①縄文杉コース
朝四時に食堂に集合し朝食。その後バスに乗って登山口に向かいます。まだ日の出前なので周囲は真っ暗です。ヘッドライトを頼りに、トロッコ道を進みます。
徐々に明るくなってきました。周囲は木々に包まれ、谷底には清流が流れていました。400年ほど前に伐採されたウィルソン株の中に入ると、中央の穴がハート形に見えます。
小雨が降る中、縄文杉に到着しました。霧になかにそびえたつ縄文杉はとても神々しく見えました。気温は3℃。周囲には昨日の雪がうっすらと残っていました。
帰路に就く時には雨も上がり、屋久島の自然や巨大な屋久杉の姿を堪能しながら戻りました。
②白谷雲水峡(太鼓岩コース)
太鼓岩と呼ばれる花崗岩の大きな岩を見学に行ってきました。道中では屋久島の動植物について学びました。屋久島は湿度が高くて冷涼なため、雲霧林という林が形成され、特徴的な自然景観を作っています。
荷物を降ろして急坂を上ると巨大な太鼓岩がありました。太鼓岩は人が何人も乗れる大きさで、同行した8人で一緒に岩に乗って記念写真を撮りました。
③白谷雲水峡(原生林コース)
屋久島の原生林を見学に行ってきました。標高約800mのアップダウンの激しいコースで、木の根に足をとられたり、苔に足を滑らせたりと苦労して進みました。
谷をいくつも越えた先に杉の原生林が点在しており、杉の木の大きさに圧倒されました。
④白谷雲水峡(苔むす森コース)
アニメ映画を彷彿とさせる屋久島の苔むす森に行ってきました。白谷雲水峡は水源の森百選にも選ばれた美しい峡谷です。
屋久島の自然について学びながら、目的地へと向かいます。
七本の杉が一本になって成長している七本杉がありました。その大きさに驚きです。
苔むす森では、苔の生態について学んだ後、お気に入りの苔を探して楽しみました。
そのほかにも、屋久島の水にはミネラル分が少ないことや、屋久杉と呼ばれるための条件など、屋久島について多く学ぶことができました。
令和3年度 活動報告(生徒の活動)
科学探究科1年生が、ビタミンCの探究での研究内容を英語のスライドにまとめ、英語でのプレゼンテーションを行いました。
この日のために生徒達は12月より英語でのスライド作成に着手し、理科や英語の担当教員だけでなく、ALTや静岡大学・静岡県立大学の外国人ティーチングアシスタントの方たちからも指導を受け、何度も議論をして内容を深めてきました。
発表会には静岡大学の近藤先生や、これまで指導してくださった静岡大学・静岡県立大学の外国人ティーチングアシスタントも出席してくださいました。緊張のため、思い通りの発表ができずに悔しむ生徒もいましたが、会場にいるすべての人がビタミンCの研究について議論をする一人の科学者として尊敬し合い、議論を深めることができたと思います。
令和3年12月25日
大阪府立大手前高等学校において「数学」に特化した研究発表会のマスフェスタ(全国数学生徒研究発表会)に1チームが参加しました。北海道から沖縄まで全国から高校生が集まり、48本のポスター発表が行われました。本校のチームはダンゴムシの交替性転向について数学的にアプローチした研究の発表をしました。大学の先生や全国の高校生から質疑応答やアドバイスを受け、楽しい時間を過ごすことができました。
〇12月17日(金)
研修最終日はお世話になった屋久島の自然を守るため、春田浜の海岸清掃を行いました。約1時間の清掃でしたが、通称ドラゴン退治と呼ばれる漁網から近年特に問題とされるマイクロプラスチックの原因になる小さなゴミまでたくさん回収しました。環境を守るために私たちができること、感謝の気持ちを行動に移す大切さを改めて心に刻み、屋久島の研修が終わりました。
強風吹き荒れる中、飛行機とバスを乗り継いで無事に静岡に戻りました。
今回の研修では、多くの学びと出会いがありました。これからの人生の糧にしていきます。
閉講式にて代表挨拶 屋久島環境文化研修センター
漁網はノコギリで小さく分解 協力してこんなにたくさんのゴミを拾いました
屋久島を出発 学校に到着
〇12月16日(木)屋久島(縄文杉コース、白谷雲水峡コース:太鼓岩、苔むす森)
今日は1日、3コースに別れて屋久島フィールドワークを行いました。
【縄文杉コース】
日の出前の朝6時に登山口を出発し、縄文杉を目指しました。屋久島の雄大な自然から多くを学び、往復約10時間、22キロの挑戦でしたが、参加生徒全員無事に完歩し、大きな達成感で満たされました。
夜明け前に登頂開始 杉を間近で観察
ヤクザルに遭遇 屋久島の特徴的な苔を観察
倒木の前でレクチャー 縄文杉に到着!
【白谷雲水峡コース】
苔むす森、太鼓岩の2コースの生徒も、もののけ姫の舞台となった森で多様な植物や動物に出会い、美しい景色の裏にある厳しい生存競争について新たな発見がたくさんありました。
白谷雲水峡コース 映画の世界を歩きます
太鼓岩は強風でした 苔むす森コース
夕食後には、屋久島の概要についての講義を受け、今日のコース別研修で得た学びをさらに深めることができました。
夜の講義も皆集中して聞きました 質問もたくさんしました
屋久島での研修は、今回の九州フィールドワーク、そしてこれまでの科学探究科のプラグラムの総括に相応しくとても充実したものとなりました。これまでの経験を胸に明日、帰路につきます。
〇12月15日(水)霧島(霧島神水峡、国分城山公園)、桜島(桜島ビジターセンター、有村溶岩展望所)
霧島神水峡では城ケ崎海岸でも見られる柱状節理や美しい水など火山によって作り出された自然を体感しました。
火山活動で形成された高台にある国分城山公園では、特徴的なシラス台地や霧島から桜島までの火山が織り成す地形を観察しました。
桜島では、火山博士の福島氏から地質学や生物学などの科学的知見はもちろん、考古学や農業などとの関連を踏まえて人間と自然との繋がりについて深く学びました。自然の織り成す美しさを感じる一方で砂防への備えも目にし、火山とともに生きる厳しさも知りました。桜島では研修中に二度噴煙が立ち上り、火山活動を肌で感じる貴重な経験でした。
ある生徒は「自然の回復力を間近で感じ、自然との向き合い方を考え直す機会になった」と話し、それぞれが新たな発見から多角的な視点で物事を考える大切さを学んでいます。
夕方には鹿児島空港から飛行機で屋久島の屋久島環境文化センターに移動しました。明日の屋久島研修に備えます。
霧島神水峡 立派な柱状節理
疑問があればすぐに質問します 桜島と錦江湾
見て、触って、実感 有村溶岩展望台
屋久島に到着 センターにて開講式
〇12月14日(火)阿蘇(草千里)、霧島(えびの高原)
阿蘇の朝は水に氷が張り、土には霜が降りている厳しい寒さでしたが、よい天気の中研修2日目をスタートしました。草千里では中岳の火山活動を間近に、火山が作り出した地形と人間の生活との関係を学びました。
えびの高原では、阿蘇とはまた違った火山の様子や植生を観察しながら、自然の観察方法や自然と向き合う姿勢について深く考えることができました。昨日の大観峰だけでなく、伊豆、富士山での研修との関連に気付く充実した研修になりました。
阿蘇ジオパークガイドさんの説明 背後には火山活動を続ける中岳
草千里散策中 草千里の中心にて
阿蘇火山博物館にて火山の実験中 2日間お世話になったガイドさん達と
えびの高原 えびのエコミュージアムセンター
〇12月13日(月)阿蘇・大観峰
早朝に静岡駅を出発し、新幹線を乗り継いで6時間、熊本に到着しました。阿蘇の大観峰では目前に広がるカルデラに終始圧倒されました。また、先日ニュースになった中岳の噴火による噴煙が立ち上る様子も観察することができました。天気も良く、阿蘇の壮大な自然を体感できた1日目となりました。
熊本駅に到着 大観峰でジオガイドさんに挨拶
ガイドさんが指さす先には根子岳 白煙をあげている中岳
ガイドさんの説明を聞く生徒 阿蘇の大自然
ホテルにて夕食 ホテルにてくまモンの歓迎
本年度のフィールドワークのまとめとして、「ふじのくに地球環境史ミュージアム」で、静岡の自然や、自然と人間との関わり方、その歴史を学んできました。
西岡研究員による地史に関する講義では地学分野の研究者が行うフィールドワークの内容や研究内容についても説明がなされ、随所に「身近なところに疑問は隠されている」というメッセージが込められているように感じました。高校に入学してから目まぐるしく新しいことを学んだ生徒達にとって、自分の足元を見つめる良い機会になったのではないでしょうか。
講義の後は、館内展示をミュージアムサポーターに説明をしてもらいながら見学することができました。質問や会話を通して私たちに考えさせるよう働きかけてくださり、展示物に関する科学的な知識を得られただけでなく、一つ一つの展示に込められたミュージアムの”想い”のようなものを感じられました。
本研修では今までの研修とのつながりや、自分に関係する様々な事柄とのつながりについても考えられたように思います。1年時は静岡を中心に活動してきた生徒達は、2年生になると県外・海外といったように学び・活動の領域を広げていきます。そういった今後の学びにつなげられるよう、本研修の内容を再度深く考察します。
本校数学教員による数学の探究「確率」の授業を行いました。授業ではまだ学んでいない「期待値」を題材にした活動を通し、厳密に思考することや疑問を持ち続けることの大切さを学びました。
科学探究科1年生が9月から取り組んできた「ビタミンCの探究」のポスター発表を、土曜公開授業に合わせ開催しました。
本年度はコロナ禍のため、校外の方々に向けた発表ができませんでした。そのような中、今回初めて中学生や保護者に向けて自分たちの行った研究内容を発表でき、緊張しながらも活発に議論することができました。
研修内容を初めて知る聴衆に向けて説明することの難しさを感じたようですが、双方向のやり取りをすることで相手の理解につながったと実感できた生徒もおり、自分の成長を感じられたのではないでしょうか。
今後、ポスターにまとめた研究内容を英語のスライドにまとめ直し、1月の英語プレゼンテーションに向けて準備をしていきます。発表も質疑応答も全て英語で行われる1月の発表会でも活発な議論が行えるよう、研究の理解をさらに深め、英語力も高めていきます。
令和2年度 活動報告(生徒の活動)
2月10日(水)、静岡市民文化会館において普通科・科学探究科1、2年全員によるSSH研究成果発表会を行いました。午前の部ではすべての生徒がポスター発表し、学科・学年を超えて研究成果を互いに共有しました。午後の部では各プログラムの担当教員と代表生徒が口頭発表を行い、1年間の成果と課題を全体で共有しました。
なお、本年度は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、参加者を制限して開催しました。皆様のご理解、ご協力に感謝します。
ポスター発表 科探科1年発表
普通科1年発表 科探科2年発表
普通科2年発表 科探科3年発表
〇12月4日(金)
研修最終日。九州を離れる寂しさがどことなく漂う中、2日間お世話になった屋久島環境文化研修センター、7000年の森で清掃活動を行いました。5日間の経験を胸に、静岡に帰ります。
〇12月3日(木)屋久島
4コース9グループ(縄文杉コース、白谷雲水峡コース:太鼓岩,原生林,苔むす森)に分かれ、それぞれにガイドさんについていただいてフィールドワークを行いました。縄文杉コースでは往復20キロ10時間の登山を、白谷雲水狭コースでは苔むす森の中で神秘的な雰囲気を感じながら研修しました。
白谷雲水峡コース:苔むす森 白谷雲水峡コース:苔むす森
白谷雲水峡コース:原生林 白谷雲水峡コース:原生林
白谷雲水峡コース:太鼓岩 白谷雲水峡コース:太鼓岩
縄文杉コース 縄文杉コース
〇12月2日(水)霧島(霧島神水峡、国分城山公園)、桜島(有村溶岩展望所)
霧島神水峡では城ケ崎海岸でも見られる柱状節理を目の当たりにしました。自然の織り成す美しさを感じる一方で砂防への備えも目にし、火山とともに生きる厳しさも知りました。桜島では到着と同時に噴火が始まり、生きる大地を体感しました。
霧島神水峡 霧島神水峡
霧島から桜島を臨む 噴煙を上げる桜島
桜島ミュージアム 有村溶岩展望所
〇12月1日(火)阿蘇(草千里,中岳)、霧島(えびの高原)
伊豆ジオパークでのフィールドワーク(10/29実施)との関連性を随所に感じる1日でした。阿蘇、霧島(韓国岳・硫黄山)はいずれも火山ですが、成り立ちの違いで異なる表情を見せ、特に植生には大きな違いがありました。
阿蘇火山博物館 草千里から中岳を臨む
中岳 霧島 韓国岳・硫黄山
えびの高原エコミュージアム 霧島連山のジオラマを前に解説を聞く
〇11月30日(月)熊本城、阿蘇・大観峰
早朝に静岡駅を出発し、新幹線を乗り継いで6時間、熊本に到着しました。熊本城では復旧途中の姿から2016年の熊本地震の大きさを知り、大観峰では目前に広がるカルデラに終始圧倒されました。
熊本城 熊本城
大観峰 大観峰
〇ミニ課題研究(化学分野:ビタミンC)★ポスターセッション★11/21
土曜公開授業日にあわせてポスターセッションを行いました。当日はSSH運営指導委員の皆様にもご来場いただき、様々な角度から質問を投げかけていただきました。セッション後には、先生方と研究内容や発表の様子について振り返る時間も持ちました。
〇ミニ課題研究(化学分野・ビタミンC)★ポスター・レポート作成★ 10/27,11/6
研究の成果をレポート、ポスターにまとめました。実験ノートをめくりながら結果を改めて振り返ると、新たに気づくことが多くありました。
10月29日(木)学校近くの谷津山(やつやま)で、谷津山再生協議会さんの全面御協力のもと、植生調査フィールドワークを実施しました。里山の環境保持について、コドラート法を用いた調査や竹の伐採体験を通じ、考える機会を得ました。
体験を通し、環境保持には想像以上に人の手が必要だと実感することができ、また自然環境のありかたそのものについても、深く考えることができました。
手入地植生調査 放置竹林植生調査
竹伐採体験 玉切り・枝払い体験
〇ミニ課題研究(化学分野・ビタミンC)★研究実施★
「ビタミンC(アスコルビン酸)」をキーワードに、約2か月(9/1~10/27)にわたってミニ課題研究に取り組みました。2人1組、全20グループに分かれ、アスコルビン酸の定量操作を伴う課題をそれぞれに設定して研究に臨みました。