令和3年度 活動報告(生徒の活動)

<科学探究科1年生>ビタミンCの探究・英語プレゼンテーション

 科学探究科1年生が、ビタミンCの探究での研究内容を英語のスライドにまとめ、英語でのプレゼンテーションを行いました。
 この日のために生徒達は12月より英語でのスライド作成に着手し、理科や英語の担当教員だけでなく、ALTや静岡大学・静岡県立大学の外国人ティーチングアシスタントの方たちからも指導を受け、何度も議論をして内容を深めてきました。
 発表会には静岡大学の近藤先生や、これまで指導してくださった静岡大学・静岡県立大学の外国人ティーチングアシスタントも出席してくださいました。緊張のため、思い通りの発表ができずに悔しむ生徒もいましたが、会場にいるすべての人がビタミンCの研究について議論をする一人の科学者として尊敬し合い、議論を深めることができたと思います。

<科学探究科2年生>マスフェスタ


 令和3年12月25日 
 大阪府立大手前高等学校において「数学」に特化した研究発表会のマスフェスタ(全国数学生徒研究発表会)に1チームが参加しました。北海道から沖縄まで全国から高校生が集まり、48本のポスター発表が行われました。本校のチームはダンゴムシの交替性転向について数学的にアプローチした研究の発表をしました。大学の先生や全国の高校生から質疑応答やアドバイスを受け、楽しい時間を過ごすことができました。

<科学探究科2年生>九州フィールドワーク5日目

〇12月17日(金)


 研修最終日はお世話になった屋久島の自然を守るため、春田浜の海岸清掃を行いました。約1時間の清掃でしたが、通称ドラゴン退治と呼ばれる漁網から近年特に問題とされるマイクロプラスチックの原因になる小さなゴミまでたくさん回収しました。環境を守るために私たちができること、感謝の気持ちを行動に移す大切さを改めて心に刻み、屋久島の研修が終わりました。

 強風吹き荒れる中、飛行機とバスを乗り継いで無事に静岡に戻りました。

 今回の研修では、多くの学びと出会いがありました。これからの人生の糧にしていきます。

   
    閉講式にて代表挨拶             屋久島環境文化研修センター

   
  漁網はノコギリで小さく分解      協力してこんなにたくさんのゴミを拾いました
   
      屋久島を出発                 学校に到着

<科学探究科2年生>九州フィールドワーク4日目

〇12月16日(木)屋久島(縄文杉コース、白谷雲水峡コース:太鼓岩、苔むす森)
 今日は1日、3コースに別れて屋久島フィールドワークを行いました。
【縄文杉コース】
 日の出前の朝6時に登山口を出発し、縄文杉を目指しました。屋久島の雄大な自然から多くを学び、往復約10時間、22キロの挑戦でしたが、参加生徒全員無事に完歩し、大きな達成感で満たされました。

   
 夜明け前に登頂開始                 杉を間近で観察

   

     ヤクザルに遭遇            屋久島の特徴的な苔を観察
   
    倒木の前でレクチャー              縄文杉に到着!
【白谷雲水峡コース】
 苔むす森、太鼓岩の2コースの生徒も、もののけ姫の舞台となった森で多様な植物や動物に出会い、美しい景色の裏にある厳しい生存競争について新たな発見がたくさんありました。

   
     白谷雲水峡コース             映画の世界を歩きます
   
    太鼓岩は強風でした               苔むす森コース
 夕食後には、屋久島の概要についての講義を受け、今日のコース別研修で得た学びをさらに深めることができました。
   
  夜の講義も皆集中して聞きました         質問もたくさんしました
 屋久島での研修は、今回の九州フィールドワーク、そしてこれまでの科学探究科のプラグラムの総括に相応しくとても充実したものとなりました。これまでの経験を胸に明日、帰路につきます。

<科学探究科2年生>九州フィールドワーク3日目

〇12月15日(水)霧島(霧島神水峡、国分城山公園)、桜島(桜島ビジターセンター、有村溶岩展望所)

 霧島神水峡では城ケ崎海岸でも見られる柱状節理や美しい水など火山によって作り出された自然を体感しました。
 火山活動で形成された高台にある国分城山公園では、特徴的なシラス台地や霧島から桜島までの火山が織り成す地形を観察しました。
 桜島では、火山博士の福島氏から地質学や生物学などの科学的知見はもちろん、考古学や農業などとの関連を踏まえて人間と自然との繋がりについて深く学びました。自然の織り成す美しさを感じる一方で砂防への備えも目にし、火山とともに生きる厳しさも知りました。桜島では研修中に二度噴煙が立ち上り、火山活動を肌で感じる貴重な経験でした。
 ある生徒は「自然の回復力を間近で感じ、自然との向き合い方を考え直す機会になった」と話し、それぞれが新たな発見から多角的な視点で物事を考える大切さを学んでいます。
 夕方には鹿児島空港から飛行機で屋久島の屋久島環境文化センターに移動しました。明日の屋久島研修に備えます。

   
       霧島神水峡                立派な柱状節理
   
   疑問があればすぐに質問します             桜島と錦江湾
   
      見て、触って、実感              有村溶岩展望台
   
       屋久島に到着               センターにて開講式

<科学探究科2年生>九州フィールドワーク2日目

〇12月14日(火)阿蘇(草千里)、霧島(えびの高原)
 阿蘇の朝は水に氷が張り、土には霜が降りている厳しい寒さでしたが、よい天気の中研修2日目をスタートしました。草千里では中岳の火山活動を間近に、火山が作り出した地形と人間の生活との関係を学びました。
 えびの高原では、阿蘇とはまた違った火山の様子や植生を観察しながら、自然の観察方法や自然と向き合う姿勢について深く考えることができました。昨日の大観峰だけでなく、伊豆、富士山での研修との関連に気付く充実した研修になりました。


   
   阿蘇ジオパークガイドさんの説明       背後には火山活動を続ける中岳 
   
        草千里散策中              草千里の中心にて 
   
   阿蘇火山博物館にて火山の実験中     2日間お世話になったガイドさん達と 
   
        えびの高原            えびのエコミュージアムセンター

<科学探究科2年生>九州フィールドワーク1日目

〇12月13日(月)阿蘇・大観峰
早朝に静岡駅を出発し、新幹線を乗り継いで6時間、熊本に到着しました。阿蘇の大観峰では目前に広がるカルデラに終始圧倒されました。また、先日ニュースになった中岳の噴火による噴煙が立ち上る様子も観察することができました。天気も良く、阿蘇の壮大な自然を体感できた1日目となりました。
   
      熊本駅に到着            大観峰でジオガイドさんに挨拶
   
 ガイドさんが指さす先には根子岳         白煙をあげている中岳
   
  ガイドさんの説明を聞く生徒             阿蘇の大自然
   
     ホテルにて夕食             ホテルにてくまモンの歓迎

<科学探究科1年生>地球環境史ミュージアム研修

 本年度のフィールドワークのまとめとして、「ふじのくに地球環境史ミュージアム」で、静岡の自然や、自然と人間との関わり方、その歴史を学んできました。
 西岡研究員による地史に関する講義では地学分野の研究者が行うフィールドワークの内容や研究内容についても説明がなされ、随所に「身近なところに疑問は隠されている」というメッセージが込められているように感じました。高校に入学してから目まぐるしく新しいことを学んだ生徒達にとって、自分の足元を見つめる良い機会になったのではないでしょうか。
 講義の後は、館内展示をミュージアムサポーターに説明をしてもらいながら見学することができました。質問や会話を通して私たちに考えさせるよう働きかけてくださり、展示物に関する科学的な知識を得られただけでなく、一つ一つの展示に込められたミュージアムの”想い”のようなものを感じられました。
 本研修では今までの研修とのつながりや、自分に関係する様々な事柄とのつながりについても考えられたように思います。1年時は静岡を中心に活動してきた生徒達は、2年生になると県外・海外といったように学び・活動の領域を広げていきます。そういった今後の学びにつなげられるよう、本研修の内容を再度深く考察します。

<科学探究科1年生>数学の探究「確率」

 本校数学教員による数学の探究「確率」の授業を行いました。授業ではまだ学んでいない「期待値」を題材にした活動を通し、厳密に思考することや疑問を持ち続けることの大切さを学びました。

<科学探究科1年生>ビタミンCの探究 ポスター発表会

 科学探究科1年生が9月から取り組んできた「ビタミンCの探究」のポスター発表を、土曜公開授業に合わせ開催しました。
 本年度はコロナ禍のため、校外の方々に向けた発表ができませんでした。そのような中、今回初めて中学生や保護者に向けて自分たちの行った研究内容を発表でき、緊張しながらも活発に議論することができました。
 研修内容を初めて知る聴衆に向けて説明することの難しさを感じたようですが、双方向のやり取りをすることで相手の理解につながったと実感できた生徒もおり、自分の成長を感じられたのではないでしょうか。
 今後、ポスターにまとめた研究内容を英語のスライドにまとめ直し、1月の英語プレゼンテーションに向けて準備をしていきます。発表も質疑応答も全て英語で行われる1月の発表会でも活発な議論が行えるよう、研究の理解をさらに深め、英語力も高めていきます。